木曜日, 12月 18, 2014

読んだ本・その39(182)

魚料理のサイエンス (新潮文庫) 文庫 – 2013/12/24
成瀬 宇平  (著)
新潮社 (2013/12/24)

50種類以上の魚に関する知識が詰まってます。タイトルにサイエンスとあるように、科学的な栄養素の考察もふんだんにちらばめられており読むと魚を食したくなります。

自分の研究対象であるタンパク質の含有量と味の相関。なるほど!と何度も付箋を貼りつけました。
生態から調理法まで。如何に日本の魚食文化が深遠かを知ることができます。

ここから、敢えて問題提起とまではいきませんが自己を主張したと思います。
これだけの生態系を保持する海の偉大さ。そして、その棲み分けに侵食し多幸感を得る人間を罪に感じました。
なぜ?
それはベジタリアンという敢えていう種の人たちが居るからです。
僕は彼らを否定する気は全くありません。でもなぜその決断をしたのだろうという部分に興味があります。

可哀想。

植物も土から抜かれたら死に向かいます。
声を発しない植物。

肉はダメでも魚介類は良しとするタイプの人もいるようです。

家畜としてに肉類。可哀想。でもすでに述べたように、多様に且つ棲み分けた水の中を犯す人間は自分たちの管理に基づいた家畜と罪の重さはどう違うの?

食も連鎖のヒエラルキーで自分の力でエネルギーを生産できない人間に生まれた以上、何人もその罪を無意識に背負う。
それに尊さを持ち生を全うする。
だからこそ得られたものを味わう。
食文化。

だから敢えて。なぜあなたは食生活の制限を選んだのかを聞きたいのです。
善や悪でなく。どんな耐久性を備えた軸に沿っているのか。

何も誤りではないし価値観の多様性もあります。
だからこそ、浅はかではなくツッコミどころ満載でない意思でやってほしい。

それをこれを読んで思いました。
魚を食する尊さを感じたいと思ったから。

昨日食べたすしはとても美味しかった。母なる海よありがとう!
今日飲むビールはとても美味い。母なる大地よありがとう!

0 件のコメント: