火曜日, 12月 29, 2015

44冊目2015(230)

本を読むときに何が起きているのか ことばとビジュアルの間、目と頭の間 単行本
ピーター・メンデルサンド (著), 山本貴光 (その他), 細谷由依子 (翻訳)
フィルムアート社 (2015/6/27)

完全にしてやられました。本当にいい意味で。当初イメージしてた本と全く違う展開に笑らけてしまった。そしてガッチリ引き込まれます。

小説を読むことを前提にして書いていますが、ノンフィクションでも仕事やスポーツ・アートなど相対化すれば無数に接点を作れるぐらい面白いフックがたくさんあります。

時々僕自身が使う「無意識の意識化」の意識化をされたかんじです。
五感によって起こる脳の処理能力と想像力・柔軟性と言った可塑性の部分。これらがいかに読書によって刺激されているか。なるほどですよ全く。注意と集中と散漫のケミストリーと言っていいのかな。

そして大事な点はこれらレトリックの公開。少し表現を荒くすると「洗脳(=没頭)する方法」の公開とも言えるかも。僕はここれがこの本の大きな意義としての無意識の意識化なのではと終わりに差し掛かった時に頭をよぎったのでした。この逆転と言うか表と裏の関係を意識できたのはとても収穫だったかも。

いやー、2回3回読み直すべきだと思った本ですね。そしてノリは深夜、それもド深夜にやってそうな。
装丁の面白さが抜群なので是非手にとってください。あまりに興味がありすぎて原著をアマゾンでポチっとorderしてしまった。。。
あーーー罪な本!!思考するって面白い!!飲みながらならさらに幸せ!!

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