土曜日, 4月 09, 2016

9th book on 2016(239)

野蛮な進化心理学―殺人とセックスが解き明かす人間行動の謎 単行本 – 2014/7/18
ダグラス・ケンリック (著), 山形浩生 (翻訳), 森本正史 (翻訳)
白揚社 (2014/7/18)

刺激的なタイトルですが、人間の本心が垣間見れるのはそういった状況なのでしょう。
この本を読むといかに自分たちの判断や行動が色んなものによって歪められるんだなと感心します。でも多くの人は散々いままでそうだったのにも関わらず「いや、自分に限ってそれはない」なんて思うのかなって笑えてしまいます。

日々五感を通じて入ってくる情報は脳でキャッチされています。意識的に処理している意外に膨大な音や光・匂いと言った類が身体に吸収されている。僕たちは何とも便利なノイズキャンせリングを持っていると思いきや、何気なく感じたもの記憶にも残っていないものが脳が出す次の指令に影響を与えている。
これらと共に本能的に備わったもの時に指令に関与する。「無性に」とか「気付いたら」なんてそれを表現する言葉でしょうね。

何兆個もの細胞から成る身体。心は何処にあるのか?脳と心は?なんて昔から議論されているけど上で述べた事も踏まえて「気分屋」なんてあるように環境に無意識に適応してその都度「自己」が形成されている。そしてその「自己」にある程度「傾向」があるから性格というそれらしいモノに収められる。なんて考えると案外気が楽になるのかもしれませんね。

自己中なんですよなんだかんだで。意図的自己中ではなく無意識自己中。それを確かめるための実験と考察のかたまりがこの本。本の中から出てきた言葉使えば「知的ポルノ」です。

この本が僕のこれから起きる行動にどのような影響を与えるのか楽しみですなー。少なくとも「あー、飲みたいと思う日々の気持ち」には一切影響は無さそうですが。。。

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