水曜日, 5月 25, 2016

15th book on 2016(245)

「壁」を越えていく力 単行本(ソフトカバー)
藤井 誠二 (著)
講談社 (2013/3/29)

前回書いた若手芸人の本と同じような感じですが、中身に関していえばもっと深みがあるように思います。
芸人だけと言う枠ではなく多種多様な職業を扱っているのと、世代が1つ2つ違うことで過ごした時代の空気感が異なるのも大きな要素だと言う事。

ぶつかった壁。乗り越えた壁。同じものだけどぶつかった感情と乗り越えた感情は別。
壁には社会の歪や空気などが横たわり、乗り越えた壁には語り部の胸の内・生き様・生死感・人生観が反映される。

乗り越えた壁の先に居る語り部は順風満帆といえば、そうではなく新しい壁と向き合っているように感じ取れる。つまりは常にチャレンジャーであり続けている。

そのモチベーションを探る幼少期・多感期・駆け出し期の葛藤や挫折といったもの。そして悲痛としか言えないような体験など。

そんな時期に何かないと何も起こせないのか?モチベーション高く向き合っていかないと駄目なのか?
僕の結論は違う!要は自分の感情や感覚と目の前に起きる理不尽ややるせなさにちゃんと顔つき合わせて臨めるか。
なんだかんだで逃げるたり無視したり上手くやり過ごしてる人がマジョリティーなんだと。

ネットの炎上に見られるような他者批判でなく自己批判・自己分析・自己反省にもっとそのパワーのベクトルを向けるべきだと思う。それから外へ向かうべきでしょう。

壁は乗り越える人の前にしか現れない。ただし、酔っぱらってない人に限り。。。

残念!!!!

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