水曜日, 11月 07, 2018

2018年31冊目(324)

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 単行本
スコット・ギャロウェイ (著) 渡会圭子(訳)
東洋経済新報社 (2018/7/27)

僕はこの本を読んで全くぞっとしなかった。でも人によってはそうなのかも知れない。そして、その中に情報流出とかプライバシーが言ってる人がどれぐらいの割合なのか知ってみたい。

便利とはなんなのか? タダより安いものは無いし、無料という言葉に弱いのは人間の性である。その場合「質」に文句をつける人はいない。だってタダだから。その態度は実際に正しいのだろうか?
この本で4騎士とされる企業のもをこの世の中で一回も使ったことない人はどれだけいるのだろう。実際にいると思う。ただその人たちは一度どれかに触れた時点で0度以下で静かに冷やされた水が刺激で一気に氷るようにように、この四騎士に取り込まれてしまう気がする(リーチすると言えばカッコいい)。
それぐらい当たり前に日常に溶け込み(ユビキタスといえばカッコいい)、便利という名で色んなモノと紐づけされてる(ネットワーク化といえばカッコいい)現状を認識しないといけない。防犯カメラによる監視社会どころの話ではない事を。でも誰も多くを語らない。なぜなら、便利だし無いと困るからだろう(社会のインフラとなるとカッコいい)。
僕はテクノロジーに取り込まれていることを受け入れている。だからぞっとしなかった。けど改めてその使い勝手に(ユーザーインターフェースといえばカッコいい)躍らされて、便利さを安心感のように感じ使っている(ロイヤリティと言うとカッコいい)使いこなしている。

そして、現実に使いこなしている姿はクールでカッコいいのだから仕方がない。

ドラゴン桜で桜木先生は「搾取されたくなかったらルールを作る側になれ」といった。
これは搾取とは思わない。でも搾取みたいなものだとは思う。
で、ルールを作る側になるには今のルールを知る必要がある。だから、言えるのはぞっとせずに読んだ方が良い。もう遅いから。使いこなしてるのでなくシステムに取り込まれ飼いならされストロー効果のように自分の利便性以上の果実を吸われているかもしれない事実を知るべきだ。本の中でもあるが親や恋人や友人よりも自分の欲望や好奇心に満ちた言葉を受け入れて答えているのは四騎士で、彼らは僕をよく知っている知りすぎているんだ。ああ恥ずかしい。

実際にルールを作った人たちは「出来ないであろうことを、創造し表現し口にして無理と思わず実行した」から出来たのだ。絶望と希望は紙一重なのかもしれない。僕は希望と楽しさに乗っかりたい。そして可能な限りこの便利さを使いこなすしのが、せめてもの抵抗だと思う。
あ、忘れてた。4騎士は酒飲めない!その点で勝ったちゅーねん。。。

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