3月7日に僕が好きなお店の歴史が幕を閉じました。
それは突然やって来た。当日店の前を通ったら「本日で閉店です」 という立て看板。テクテクと仕事場に歩く僕には一瞬の出来事。「 え、嘘でしょ?見間違えや、帰りに確認しよう」 と先に進みました。
帰りに通りがかると長蛇の列。 朝の出来事が事実だったことに気付く。 中に入りたいがかなり待たないと入れない。 幸い2週間ちょっと前に行ったのもあったし、 残念だけど仕方ないと腹をくくり店の写真を撮って帰路につく。
ただ腑に落ちない点がある。 その店いつも相当に賑わっている優良店。 経営で窮地にってのはあまり考えられない。。。なんでや!?
そんな疑問をよそに近所の飲み屋で一人飲んでいたら同僚がメッセ ージをくれた。あの店最後やでって。 僕の飲み歩きを認知してくれてくれてるから送ってくれたのだろう 。嬉しかった。 やっぱり顔を出そうとそれなりに飲んでいるにも関わらず足を運ん だ。
店内は変わらぬ込み具合。濃厚接触や。 ビールを一杯頼み知り合いの従業員の人を探す。おった!、 でも忙しそう。彼と話すタイミングを計りつつ、 周りの会話に耳を傾けなぜ急な閉店になったのかを探る。 もう一人の僕を認識してくれていたサーバーさんに会ったの訳を訊 ねた。
どうやら従業員にとってもこの閉店は青天の霹靂だったようだ。 そして知り合いにも聞くと店を維持するための家賃の値上げを要求 されたそうらしい。この手話はよく聞く話でで仕方ないなと。 でもこんなに流行ってる店を潰す愚かな地主は居るのかとも思いつ つ、居るんやろうなーと。 最後の挨拶が出来て良かったと思い家に帰る。
そして今。外出禁止に営業自粛の僕の住む町。 急に仕事を首にされる話もよく耳にする。果てさて、 あの店のオーナーさんはこの状況を予期して店を敢えてあの時期に 閉めたのなら何というファインプレーなんだろうと。 解雇になった従業員も急とはいて、 今の混乱の中でなく比較的余裕がある段階で失業保険を申請できて いるはずである。
これは結果かもしれない偶然かもしれない意図的かもしれない。 事実は分からないけど。 良い店の終わり方は何とも良い終わり方になったのである。
人間万事塞翁が馬とは言うけど、 続いている人生でそう思う事もあれば閉店した店や引退した人、 あるいは不幸にも人生の幕を閉じてしまった人にもそれは当てはま るかもしれない。 ここでの人間は個人の人間だけでなくそれを取り巻く人間、 humanではなくhumansなんだと職場の閉鎖の前日にその 店の前を通った時に感じたのでした。
今の非日常もそう思える日が来るように生きていこうと思います。 思いを書き上げた日曜の昼下がり。さー、昼酒じゃ!!
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