日曜日, 4月 11, 2010

書評 その14

初の魚に関する本

イワシはどこへ消えたのか―魚の危機とレジーム・シフト (新書)
著:本田 良一
出版社(発売日):中央公論新社 (2009/03)

すし関係の本は2冊ほど読んだことがあるのですが、魚類に関して初めての本でした。鯨は哺乳類やし。

キーワードはタイトルにもある「レジーム・シフト」ちゃんとした定義はされてるけど早い話は「構造の変化」とでも言うのでしょうか。

海の中の構造の変化。それは人為的!?自然変化!?魚の社会ですね。

具体例(個別の魚)の話から最後は地球環境に向けって相対化されていく感じです。
その中で漁業政策や海環境、諸外国との関係、歴史的な事象、法律などの話が書かれています。

一冊で結構な情報量だと思います。これから鮮魚コーナーにふらりと行ってしまいそうです。おもしろかった!!

日本は領海を含む排他的経済水域になると世界で6番目に広い国だそうです。
海からの恩恵をとても受けているけど、あまりにも海に対して意識してない気がします。当たり前をいかに意識できるかが大事になっているかもしれないです。

ここでも出てくるのは地球温暖化について。
これはつくづく深い問題だなと思います。
「関連付けやすいけど、根拠は明確ではない。」と僕は思います。
本にあったことば、
「水産資源の持続的利用のためには、温暖化のデメリットだけでなく、メリットも検討する時期にきている。」
悪い点ばかり表に出てきますが、実はよい点を考慮するのも政策やと思います。

実生活にも応用したい考え方ですなー。

漁業って深い。海みたい。
僕のコメント、浅い!!

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