金曜日, 1月 23, 2015

4冊目2015(191)

空港まで1時間は遠すぎる!?―現代「空港アクセス鉄道」事情 (交通新聞社新書)
谷川 一巳 (著)
交通新聞社 (2013/08)

タイトルの通り空港へのアクセスに関する本です。日本各地にある空港に関して書かれてますが、かなりのページ(一番最初の項)が成田空港に関して割かれています。最初はえらい割くなとあまり納得いってなかったのですが、読後なるほどと思いました。

ある意味で日本の空の歴史は成田の歴史なのかもしれません。
海外旅行なんてする人が圧倒的に少ない、かつ飛行機さえそんなに需要がなかった時代。そこから現代の格安航空にグローバルとか言われる現代。
それにあわせて成田にどうやっていくか?という命題に運賃と速さに利便性が追いついて行ったんですね。

それを踏まえて近年新たに出来る空港への鉄道網、特に都心部のものはそれらの課題を踏まえて作られているからどこぞの牛丼のように安く・便利・速いんです。

都市計画とか言われている昨今、その方法論を考えさせられたような気がします。
既存の街また新規開拓にもよるとは思いますが、「新規の最新の都市計画に基づく街で再生する」のか「工夫を凝らした方法でリフォーム的な都市計画で再生する」のか。
成田の歴史は後者なんです。そうせざるを得なかった。
根本的には空港の立地と都市規模に完全に左右されるんですよね。確かに成田は不便なのかもしれないでもその視点と時代背景を無視して話すのは違うのかなと。
そうなると羽田国際化はなるべくしてだったんでしょうね。

もう少し海外の事例(アメリカ・ヨーロッパ)を多く入れて欲しかった。そうすると人の移動という概念まで掘り下げれたような気もします。なんとなくですが。

この手の議論は奥が深いなと、そして旅に出たくなりますね!!ダーツでも投げるか。。。

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