金曜日, 3月 06, 2020

2020年 2冊目 (345)

東京大学物語  全34巻
江川達也  (著)
Kindle版

東京大学物語を全話読んでみた。もしこの漫画をリアルタイムで読んでいたら僕にどんな影響を与えていたのだろうか?と考えるほどインパクトのある物語でした。なんだかんだ受験戦争の中を過ごして来たので共感というか接点があってグイグイ読みました。ただ、途中でリアルすぎてなんか気持ち悪くなるというかクラクラしてきたのも事実です。

 これを読む大分と前に筆者の江川達也さんがこの本について話しているのを聞いてたことがあったので現実の終わらない日常の描写がクラクラさせたのかもしれません。ただ、その終わらない日常は現実。東大に入ろうが入ってからが始まる。何かが始まれば終わる、終われば始まる。残るものっていったい何だ。こんなん妄想だと言えばそれまでだか、そんな世界に生きてる人も実際に居る。そしてそんな頭のおかしい人がすぐ近く隣にいるかもしれない現実。

 みんな裏で何やってるかなんて分からんし変態ばっかり、と言っている自分の変態さと向き合っているのか?趣味言うかオタクと言うかマニアと言うかプロと言うか専門家と言うか素人というか。そんなもん人が貼り付けた札で、貼り付けた人の価値観によっていい意味にも悪い意味にも変わる。そんな暗澹たる現実をどう生きるのか。なんか今思い出してもクラクラしてきます。

 漫画って大人が色んな感情やテーマを持って書いてる。それらを受けるように売れるようにこねくり回しながら作品は出来ていくわけだけど、そんなもんを子供が読んで伝わるかもしれないが、テーマを完全に拾えるわけがない。この肌感覚で子供には十分なんだと思う。手塚治虫先生の鉄腕アトムだってウルトラセブンだってとんでもない社会背景が織り込まれてるわけで。子供と一緒に大人が大人になって何かチクチクした棘を感じれるもの。それが漫画の凄さだとこの物語を見て思ったのでした。強烈なオチのの後の現実描写で各人が抱える頭の中に抱える妄想。ゆとり教育ってそんな口にするのが恥ずかしい事を恥ずかしくないと知り互いに理解し合う事なのかもね。

 少なくとも僕の学生生活はここまで無茶苦茶ではなかったと自分のフィルターを通して感じている。他人の評価は知らんけど。

2 件のコメント:

モリキチ さんのコメント...

久しぶり!

東京大学物語懐かしいな。
読んだけど内容覚えてへんなー
俺、読み物も好きやけど漫画も好き!
今も新刊楽しみにしてる漫画があって、
「BLUE GIANT」ってジャズの漫画でな、
おもろいねん。
時間あったらチェックしてみてー

Yoshi さんのコメント...

モリキチさん!
久しぶり、コメントありがとう!
大人になって読む漫画とかアニメって理解が深まるから面白いよね。
ちなみに次の3冊目も漫画全巻読んでみたです(笑)
ジャズの漫画ってまた渋いな!チェックしてみます!
ありがとー