金曜日, 2月 13, 2015

6冊目2015(193)

スローカーブを、もう一球 (角川文庫) 文庫
山際 淳司  (著)
KADOKAWA/角川書店; 改版 (2012/6/22)

スポーツをすると言ってもプロからアマチュア、さらには初心者まで。でも、それに取り組む行為の発端は気分が乗る乗らないにせよ自発的にしか起こらないのでないだろうか。
その自発性が自主的、定期的、本格的、競技的と勾配がかかって最初に述べたようなカテゴライズに落ち着いていくのでは。

そんなスポーツに取り組む人たちのドラマが当事者性を持つかのように描写されたのが本書です。
そのドラマはプロ野球やワールドカップ・オリンピックと言った大舞台をイメージしたならそれはスポーツにコミット出来てないんじゃない!?と言わんばかりに変化球が投じられてきます。

高校野球(甲子園とその予選)、ボート、ボクシング、ファームのピッチャー、スカッシュ、棒高跳び。唯一のプロの話は江夏の21球。

「これだけ揃えたらどこかに共感できるだろう」なーんて思っているのら是非読むべきでしょう。何かに熱中したことは誰にでもあるはず。そんな高揚をもって読めばなんか切なくでも愛おしく感じる自分・回想する自分がいるはずです。

文庫本の背面に「人生がゲームのようなものなのか、ゲームが人生の縮図なのか...」とあります。そう、この本のように各人の行うスポーツ。マラソン、サッカー、草野球、ゴルフ、テニスにボーリングも入れようか。思い考え動く個人のケミストリー。
その化学変化に関与しませんか?ってこれを読んだ時点で関与してるんですよ!!
はい、ヨッパライ!万歳!

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