土曜日, 5月 01, 2010

書評 その18

中国ゴールドラッシュを狙え (単行本)
著:財部 誠一
出版社(発売日):新潮社 (2010/2/19)

財部さんはムーブ!金曜日やサンデープロジェクトなどで拝見した経済学者で、いつも分かりやすい話が印象でした。

タイトルだけ見ると「何で儲けられるのか!?」みたいな本に見えますが、全く違います。

僕たちがどれだけ中国を知っているのか?
という点から入り、中国と言う国の分析(国民性・現状、日本とに比較など)。そして、どれだけこの国にパイがあるのかが書いてあります。
そもそも論で考えたら合点がいく、でも気付いていないことが多いな~と。
思考停止や思い込み・前提的なことは怖いなー。

その中で日本・日本人としてどうするのがよいのか?が書いてあります。
中国と言う国を知るのにとても有益だと思います。


日本の戦後復興と今の中国の成長がダブって見えます。そして、国民皆中流になった日本の凄さが分かります。
だからこそ、財部さんが言う「自分たちが世界に例をみない均質的な国に生きている自覚を持たなければならない」コメント。
教育とかベーシックな部分に関して、僕はこっちにいてそれはとても分かる気がします。

欧米諸国は日本とどのように接していたのかを分析すると面白いと思う。
規制というものにかんする是非はよく問われますが、それに制限されることの本質・それを埋め合わせるモノは何か。思考停止は怖いですね。

時間軸と空間における自分の立ち位置の定め方と進行方向。
うーん、考えよう…。

ここに出てくる中国の計画には「夢」がありました、上海の都市計画とか…。
日本もこれぐらいロマンを語っていかないといけないのでは?
ねぇ、総理!?


僕もロマンを語れるオトコになりたいものですなぁ~。

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