水曜日, 11月 06, 2019

2019年12冊目(340)

天然知能 (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー)
郡司ペギオ幸夫 (著)
講談社 (2019/1/12)

天然知能と言うタイトルから思い描いていた内容は9ページ目で尽く異なるものだと知らされます。
人工知能・天然知能・自然知能の三つの区分けで話は進みます。
この自然知能を天然知能と思っていたとい結末です。
果たしてこの天然知能と言う概念が何とも面白いのだけど難解であり、分かったような分からないような、脳が明かに苦労していますがそこにに引き込まれました。

僕の持ち得る言葉で表現すると何とも安っぽくなるのですが第六感というか予知夢というかデジャブというか、なんとなく感じる。無意識と意識を足して2で割ったような。
葬式のような空気のピンと張った空間だと本当に些細な事で腹が捩れるぐらい笑いそうになったりするような、真面目な場で不謹慎な事を考えてしまうダメさ加減、緊張と緩和が存在するような空間が生まれる脳内とでも言うのかな。

この1.5的な0.5的な感覚や存在をどう捉えるか。その捉え方に関する指南書といえば分かりやすいかも知れないですねー。シュレリンガーの猫を僕は思いだしました。この分かりにくい概念説明することの難しさに似ている。

この概念を好意的か否定的に捉えるか、となりそうな感じだけど僕はこのゼロサムでなく、「そんなものがあるのだと」と思えるかこそが大事な概念で現代が寄り添うべき思考なのかなって思ってます。ゼロサムにするとゼロもサムも正義になりお互いが削りあって解はでない。中間的な「知ろうとする」「知らない事をよしとする」でええんちゃう、オモロイやん!

これが天然の美味さと喉越しですね!味が複雑すぎて路頭に迷いかけますが(実際は迷った)けど、これでいいのだ!赤塚不二夫偉大です。脳みその筋トレでも無いストレッチでも無いイチローさんの初動負荷トレーニングに是非!

0 件のコメント: