火曜日, 12月 28, 2010

書評 その41

この本は是非とも読んで欲しい本です。

罪と罰
著:本村洋 宮崎哲弥 藤井誠二
出版社(発売日):イースト・プレス (2009/4/16)

光市母子殺害事件の被害者・本村さんが宮崎哲弥さんと藤井誠二さんと行った鼎談の本です。

死というものを取り巻く物事についてとても考えさせられます。
自分の死という事象は考えることがあります、でも最愛の人が死ぬ殺されると言うことまでイメージしたことはありませんでした。

本村さんの言葉はいい表現方法が浮かびませんが、お坊さんの説法を聞いているような感じに僕はなりました。
本当に闘うと言うことの大変さがひしひしと伝わってきました。

死刑制度というものをどう考えるのか、少年法をどう考えるのか、精神鑑定をどうかんがえるのか、報道をどう考えるのか、裁判員制度をどう考えるのか。
死と向き合うことは、その回りのことと真剣に対峙しないといけない。なんとかしたいのなら。

差し戻し審で議論の的になった弁護団を話を見ていて、ドラマのことが浮かびました。
弁護士・検事・刑事という職業を主役にしたドラマがあります。その中でこの3つは対峙したり協力したり。ただ主人公の職にスポットがあたります。この3つ全てとフェアに向き合わないといけない。
どの目線に立つのか?

どこに落としどころを持つのか、そしてそのありべき姿とは何なのか?
それを読めたことは僕には良かったです。感じたことがとても多かった。
かわいそうと思うのでなく(当然そういった感情を経て)、じゃーどうするべきなのか。
思考停止になってはいけない。

是非読んでみてください。

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