水曜日, 12月 01, 2010

書評 その35

思想地図vol.4 特集・想像力 (NHKブックス別巻)
著:東浩紀 (編集), 北田暁大 (編集), 宇野常寛(編集協力) (編集)
出版社(発売日):日本放送出版協会 (2009/11/26)

書評 その30の続編です。今回のテーマは想像力。

想像力って言葉は使うことはあっても、ふと立ち止まってその持つべき意味を考えるのってなかなかない気がします。
この本で取り扱っているのはアニメ、小説、芸術から政治的な話から子育てまで。

「感じたこと」「考えていること」と「方法」「表現」といったモノとの間を埋めるため、或いは行き来するための道とでも言う感じに思った。
その周りには固定観念や常識的なモノがあり、さらにその外枠に大きな環境や文化的なものがある。
前回テーマだったアーキテクチャからの延長線な気がしました。

その表現の独自性的なモノがサブカルチャーとか言われるものになる。
それには特異的なモノが結構あったりするけど、それには表現したい主体があるとでも言うのか。
そして表現されたモノの間の関係性。

どうしてだろうと考える際の「想像力」と感じたもの表現するために考える「想像力」
同じ言葉でも持っているニュアンスが違う。

なんかとてもまた難しいけど刺激的な本でした、というかだった気がします。
少し読んでから時間が経ってしまったのが後悔…。もっと色々書けた気がするなぁ。

こういった本を読み色んな行動や経験をして思うのは、やっぱり物事のリンクを導き出すというプロセスは面白いです。また脳の可塑性って最高!

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