木曜日, 4月 06, 2023

2023年 5 冊目 (374)

あつまる細胞: 体づくりの謎 (岩波科学ライブラリー 316)
竹市 雅俊
岩波書店 (2023/1/19)

そういえばなんでそうなるねん?研究職にとって大事な発想だと僕は思います。タイトルを見たときに「言われてみれば詳細よう知らん」。ああ、恥ずかしい。

筆者の竹市先生の名前は存じ上げている。竹市先生がやっているカドヘリンというタンパク質も入りぐらいは知っている。でも、知っているだけで分かってない。ああ、恥ずかしい。

自分がまさか今のような仕事に就き、海外に住むなんて想像もしなかった。そして、多くの人がそれぞれのストーリーを持って今を生きている。その話を聞くのが基本的に大好きである。竹市先生のストーリーを知りたいな、全く知らない。

研究者の場合は退官時の最終講義や科学雑誌でインタビューなどここまで書いた3つの要件に触れることができる。でもこれらに出会うのは環境や偶然などに頼ることが多いと思う。それを書籍として読める幸せ。

そして僕がよく感じる「本は読むときがタイミング」。この「あつまる」という現象を最近ちらほら自分の仕事で垣間見る。ああ、恥をかいてよかった。

自分もこんな書籍を出版できる日が来るのだろうか。。。このページがきっかけに。。。やるやる詐欺に近くなってるがここにもっと文章を書こう!

木曜日, 2月 23, 2023

2023年 4 冊目 (373)

物語の役割 (ちくまプリマー新書)
小川 洋子 (著)
筑摩書房 (2007/2/5)

僕が人生で自分の意志で本を買って読んだ小説は小川さんの「博士の愛した数式」か東野圭吾さんの「容疑者xの献身」のどちらかです。記憶が正しければ2冊買ってどっちかから読み出した。なので同着ということで。この2冊が僕の小説の先生になります。

博士の愛した数式が生まれるまでの行程は何度か何かの対談等々で読む機会がありましたが、今回1冊の本として小川さんの物語への出会い方を知る中で最近僕が感じていた研究における発見とはと非常に似ていたので吸い込まれるように読みふけってしまいました。

発見と聞くと何か新しいものを見つける。未知の領域を開拓などといったイメージを抱くかもしれません。自然科学の世界は今も自然科学に包まれ人間が日々の営みをしている限り、発見とは人間の目を逃れて今までバレなかった存在の確認にすぎません。その存在を応用してこの世に新たな価値を提供した場合こそが真の発見、いやこれは発明になるのか。

僕の興味のある基礎研究というのは隠れていた事実を垣間見ていく作業なんではないか。それは今までバレずに存在できた者たちに物語を与え白日の下に晒す作業。僕は仲介者であって何がすごくて面白いのか、自分以外には分からないかも知れないなど思うと、いったい自分は研究費を使って何をしているのかなどと思ってしまいます。だからこそ、この1冊との出会いは僕にとって物語=目に見たものを文章化する義務への意識を新たにさせてくれました。

でも、書くのって本当に苦手。この天賦の才が欲しい。今買いてる途中の論文、あー。
物語を見つけるだけではお金にならない。この点も小説家と似ているのかな科学者は。

水曜日, 2月 01, 2023

2023年 1-3 冊目 (370-372)

なぜ、この芸人は売れ続けるのか? Kindle版
中西正男 (著) 
マキノ出版 (2022/12/9)

笑い神 M-1、その純情と狂気 (文春e-book) Kindle版
中村 計 (著) 
文藝春秋 (2022/11/28)

酔人・田辺茂一伝 (中公文庫 た 56-3) 文庫 
立川 談志 (著)
中央公論新社 (2021/10/19)

僕は芸人さんをこよなく敬愛している。喜怒哀楽の中で笑いを含む「楽」が僕は一番難易度が高いと思っていて、これをto personではなくto massしかも世代を超えた多種多様なmassにアクセスしようなど狂気の沙汰だと思うからでもある。

中西さんの本からは芸人の本懐とはを知るところになります。売れ続けるには理由がある。至極真っ当な仮説ではあるけど、時代と共に生きる芸の世界。マーケティングンが通用するなら人工的・工業的な売れる芸人がいるはずだか、そうではないからこの仮説に深みが加わるのではないだろうか。そう、要は人間なんだと。その人間性も幅広く真似できそうな一丁目一番地的な要素から、滲み出なければ生まれない味の部分まで。そう、世に出るとはのてにおははまずはこのようなレジェンドから学びましょう。

で、夜に出るためのシステムとそのための狂気は中村さんの本から学べます。そうM-1グランプリです。僕はM-1ど真ん中で大学1回生のときに第一回が始まりクリスマスの夜に画面にかじりついて中川家の優勝を観てました。MC赤坂さんの「石川家・アメリカンロック」は伝説です。大学3回生あたりからbaseよしもとに笑い飯・千鳥の大喜利ライブやスーパー千鳥パーティーを観に足繁く通う頃にはこの本で描かれる笑い飯マインド全開です。今も懇意にしてくれている当時よく飲みに行った後輩には「厳しい笑いを教えられました」と大学卒業時に言われたのを遠い目で思い出します。でも、それぐらいとんねるず・ダウンタウン・ウッチャンナンチャンに関わるような人たちが感じていたようなピリピリ・ヒリヒリするような緊張感がM-1によって生まれたのです。それを素人の僕も真に受け「おもろなりたい」にガチンコで体当りしてました。その当時の空気感まるまるを文章にしてくれたのがこの本です。紙で手を切るような感じでスーッと自分の当時の異常さにメスを入れらてた気がしました。ただ言えること、その時のガチンコを僕は後悔していなくて寧ろ今思えばよかったと自分自身には還元できます。ただ当時に巻き沿いにあった後輩には今度話を聞きながら場合によっては謝らなって思います。それぐらいM-1と笑い飯と漫才は一部の人に革命を起こしたのでした。そうあれは夢でなかったと、この本のお陰で。

立川談志。師匠。もう三途の川を越えて時間が立ちますが、師匠のおしゃべりを知ってる人ならこの本は読んでる途中から談志節が脳内で師匠の声で聞こえてきます。師匠のパトロンであった田辺大師匠のお噺。時代の空気もありますが、なんだろうなんだか憧れる世界です。それはNHKプロフェッショナルでYOSHIKIさん・ビートたけしさん・山中伸弥さんが会話する状況のように。文化交流。ある意味で取っ組み合い。でも探り合いの情報収集。これが芸の肥やし!科学者は何を肥やしにするねん!こんな丁々発止のやり取りがあればその場は脳を刺激する場所でしょう。今はNSCのように芸を目指す人のパイが増え、お酒離れが謳われ、コロナで、学者も雑用に追われ。この本は牧歌的なのか?いや違う。談志師匠にとっての田辺大師匠ような関係性を持てる事ができるか。大師匠のように寛容性を持てるか、師匠のように度厚かましくニコニコできるか。要は人間関係。

そう人が作る世界それが芸能界、最近は芸が西洋じみてカタカナになったり!?
慣れない粋をかますとこのように滑ります。
3冊から学んだのは。自己・環境・関係性。そう、どこの一般社会でもある現実。ただ芸の世界はよに晒され循環が早い残酷なレース。今を生きるなんです。Life is a moment! だからみんなそんな世界を塀の外から傍観者として娯楽として観たいんです。そこに需要がある。

あーーー、そんな僕は何を求めているのか。ようわからんけど、僕の主成分を再確認するような三冊に出会えました。あっ、あけましておめでとうございます!今年もよろしゅうに!
2月1日ですが、ええやん!な!?

月曜日, 12月 26, 2022

2022年 9,10 冊目 (368,369)

 生命科学クライシス―新薬開発の危ない現場
リチャード・ハリス (著), 寺町朋子 (翻訳)
白揚社 (March 7, 2019)

業務改善の問題地図 ~「で、どこから変える?」~進まない、続かない、だれトク改善ごっこ
沢渡 あまね  (著), 元山 文菜  (著) 
技術評論社 (November 6, 2020)

2冊とも職場とは仕事とはを問う話ですが。あえて言えば前者が哲学的で後者が実務的です。1冊目は僕が今年読んだ中で一番、生涯においても上位に入るほど刺さった本です。2冊目は新しくラボに入ったyoung scientistsをどう軌道に乗せるか、あるいはボスとどう良い関係性を継続するか。その点で少し思うところがあったんで何かヒントがあればと。

ほぼ2冊を同じタイミングで読み始めて哲学的・本質的であることとテクニカル・実用的であることの違いを痛快に感じる稀有な体験をしました。2冊目も読んでいて面白かったんですが、この本で出てくるトラブルメイカー的な人はおそらく1冊目で論じられる根本のところで大きな齟齬があるんだろうなと思いました。

1冊目は僕と共同研究者との間で起きる再現性の問題の芯の部分を突いて暮れたおかげで、実際に学会の帰りに立ち寄り直接話しをし新たに思ったことを伝え今は同じ土俵にいて共同研究を出来ている気がします。いかに同じことを同じようにすることの難しさを痛感できました。もしこの本を手に取ってなかったらどうなっていたのかなってちょっとぞっとします。それぐらい当たり前は当たり前でなく、その当たり前のためにはどれだけの試行錯誤・謙虚さ・尊敬・寛容性・好奇心などが必要なのか。。。良い本に出会えました。

ただ残念だったのは、この本に日本人の研究者が良くない例として幾度も登場したことでした。彼ら彼女らの腹の中はわかりませんが、教育初期における考え方(哲学)の設定はかなり大事だなと、そしてそれを語る上で職場の環境は大事。そうだからこの2冊目も必要なのです。

チームを作るというのがここ数年にわったて思考を巡らせることですが、いやはや。本は読んだときがタイミング。今年も実感させていただきました、ありがとう!!読後からはや4ヶ月。。。早く文章にしようね(苦笑)

月曜日, 7月 18, 2022

2022年 8 冊目 (367)

ドーナツを穴だけ残して食べる方法 (日経ビジネス人文庫)
by 大阪大学ショセキカプロジェクト (編集)
日本経済新聞出版 (September 3, 2019)

タイトルに目を引かれて購入して読み始めてそういう事かと。
大喜利のお題のようでもあり哲学的な問いのようでもあり数学の未解決問題のような空気も。
このいろんな風に問える事がこの本の本質です。阪大の教授陣がそれぞれの学問を駆使してこの問いと向き合います。そこに絶対的な解を見いだせなくとも考える思考を面白いと思える人には良いかもです。僕自身は文系の先生方のアプローチを読めて楽しかったです。

大学に行く前の高校生・大学院に行く前の大学生はこの本で書いてる意味を理解できなくても自分のしたいこと目指してる事に実は他のアプローチがあるのではと考えるきっかけになるのではと。
大学入学まで薬は薬学部でないと勉強できないと思って思っていて、授業でタンパク質の機能から薬を探すという話を聞いた時「はよ教えてくれ、それ!!」と思ったのを思い出しました。

ロールシャッハテストで使われる夫人の絵を目の見えるところに貼ってあるのですが、モノのミカタの多様性は大事ですねー。この絵が出てくる古畑任三郎の回でも観ようか。。。

火曜日, 6月 07, 2022

2022年 3 - 7 冊目 (362 - 266)

がん免疫療法の誕生 科学者25人の物語
by Neil Canavan (著), 河本 宏 (監修, 翻訳), 三枝小夜子 (翻訳)
メディカルサイエンスインターナショナル (December 4, 2018)

藝人春秋2 ハカセより愛をこめて (文春文庫) Kindle Edition
by 水道橋博士  (著) 
文藝春秋 (February 9, 2021)

藝人春秋3 死ぬのは奴らだ (文春文庫) Kindle Edition
by 水道橋博士  (著) 
文藝春秋 (March 9, 2021)

漫才論 - 僕が出会った素晴らしき芸人たち
by オール巨人 (著)
ワニブックス (March 24, 2022)

脱・東京芸人~都会を捨てて見えてきたもの Kindle Edition
by 本坊元児 (著) 
大和書房 (April 21, 2022)


職場が引っ越ししたのでその移動時間に本を読む時間が出来ました。僕はやっぱり物理的な制約が1番効果があると改めて感じました。読みさしの本を2冊といちから1冊を約3週間ぐらいで読めてます。この文章もその道中に書いてます。

この移動が面倒だと言う同僚も多いのですが、僕はやはり娑婆に出て人や街を感じ変化を感じる時間の大切さも実感してるので引っ越し良かった派です。隠れキリシタンのように表には言いませんが。

ここまで読んできた本は全て「人」や「出会い」「運」などの物語りです。
どれも面白かったのですが時間はかかったけどサイエンスの本がやっぱり1番面白かった。多分当事者性もあるからかな。こんな風に取り上げてもらえるように日々精進します。

金曜日, 1月 14, 2022

おい!2022年のお前!

 少し物事がうまく運んでるから自分は出来るんだ!勝手に自分らしくないプレッシャーを感じて現実逃避ではないけど言い訳を付けて先延ばしにしがちなダメな自分。

ダメだ駄目だって、目標を掲げたりハードルを上げたりすることでヤル気と言う名の一時的なパワーに頼って乗り切ろうとしてる自分(に今しがた気づいた)。

僕はそんなスーパーサイヤ人でない。でもしっかりと戦闘には参加ししっかりと結果をのこすピッコロさんのようにあるべきではないのか?
目指すゴールを上げすぎるな(そもそもピッコロさんは相当すごいぞ!)
色々と迷いすぎじゃ、過信はいかんが自身は持て!(と亀仙人のじっちゃん声が聞こえてきたする)。

要は自分との戦い、向き合い方。
ドラゴンボール超の76話のクリリンが教えてくれました。

目の前の一文・文章にしっかり向き合う。湯水のように文章でない。まずは下手でも書いて最後までたどり着け!
目の前の実験と丁寧に向き合え。積み重ね。ショートカットはない!
目の前のミーティングに対して誠実に準備しろ。捏造しない限りは手持ちのデータで戦うしかない。それが嫌なら手を動かせ!

森は去年十分見させてもらっただろう、だから木を見て森を進め!自分(バカ)との闘い。
クリリン!サンキュー!


月曜日, 1月 10, 2022

2022年 1-2冊目 (360-361)+今年の目標

二軍監督の仕事~育てるためなら負けてもいい~  Kindle版
高津 臣吾  (著)
出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2018/11/20)

未来の科学者たちへ Kindle版
大隅 良典 (著), 永田 和宏  (著) 
KADOKAWA (2021/11/26)

現象には必ず理由がある。去年のヤクルトの日本一には高津監督が二軍時代に巻いた育成の種がしっかりと実った結果だったことがよく分かる。本書に出てくる選手たちの名前はまさに日本シリーズで活躍した若手の名前そのもの。きっとこの手法に沿って奥川投手も育成されているのだと思うと日本シリーズ第6戦で奥川選手が登板しなかったのは頷ける。明確なビジョンを持って人を育てる意義を改めて自分に落とし込めました。

恩師と大隅先生の対談と両先生が思う科学を志すとはどういう事なのかが詰まった一冊です。
このようなマインドを持った若い科学者が増えた上で、システム面で今を生きるシニアの先生たちが現状の研究環境(先ほどのプロ野球の育成のような面と研究資金獲得が意味する「親会社=自分」である競争面をいかに両立させることが出来るかというシステム面)をどう改善できるか。実は未来の科学者を育てる今の科学者が熟読しないといけないのかもしれない。


今年の目標は「自分が獲得した資金で人を雇う」なのでこの2冊を年末年始に了読できたことはよいスタートなのだと言い聞かせて。今年も酒と共に生きます!

土曜日, 11月 27, 2021

背中

コーチングって言葉がどの分野でも一般的になってきて、スポーツの世界ではコーチという職業として存在します。このコーチングやコート言うという存在は人に何かを教える助言するというのは教科書のように読んで理解するのとはちっがたもっと立体的な役割だと思う。だから教えるテクニックなど技術的な部分ではない人間としての関わり合いや言葉のチョイス・表情といった本質的な部分がとても大事なのでは僕は思っています。そこに経験というエッセンスが入ることによってより深く相手に変化をもたらせれるのではないのかなと。

2021年の日本シリーズ。こんなに毎試合ドキドキワクワクする試合が続く純粋に野球の魅力が噴出したシリーズはいつ以来だろうかと。ラジオのおかげで全試合をライブで堪能できました。そんな第六戦にグッとくるシーンが。

チーム最年長、コーチ兼任の能見投手がマウンドに。対するは日本の4番・村上選手。しかも延に入って絶対に押させないといけない場面。さらにシリーズ初登板。今シーズンからオリックスに加入し選手としてコーチとして若いチームに良い影響を与えているという記事をいくつか目にしてうれしく思っていました。そんなコーチが選手として大一番のマウンドへ。

仮に打たれても誰も文句は言わないと思う。でもきっちり一人をワンポイントで抑えてお役御免。そんなコーチの背中はより若手にとって大きく映ったんではないのかな。第五戦で決勝打を打ったジョーンズ選手も同じ役割を果たしてくれたように思います。来シーズンもこのお二人が選手としてプレーし続けてほしいです。

今の自分の役割に投影するとまだプレーヤーとして結果を残さないと駄目だけど、人を育てないといけない。能見選手は一つ上でジョーンズ選手は年下。スポーツの世界とサイエンスの世界のキャリアの定義は一致しないけど、今置かれてる立場を改めて意識させてもらいました。

一つの言葉よりも行動と結果と立ち居振る舞い。出来るようで出来ないです。とても刺激をもらいました。ありがとうございます!!

第七戦は無くなって寂しいけど明日はゆっくり寝れるのかと思うと、もう一杯飲もうか。
ありがとうオリックス・おめでとうスワローズ!!最高!!

月曜日, 11月 22, 2021

2021年 6-7 冊目 (358-359)

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか 単行本 
鈴木 忠平 (著)
文藝春秋 (2021/9/24)

落合博満論 (集英社新書) 新書 
ねじめ 正一  (著)
集英社 (2021/6/17)

魅力のある人と聞くとポジティブなキラキラしたイメージを抱きがちだが、実際は印象的といった外見的なものではなく言動や行動だったりその人の本質からにじみ出る人間性に触発される部分が多いのではないだろうか。

落合博満。以前からこの人物の持つ考え方や視点に興味があって彼の著書「采配」を読んだことはあるし、彼の下で仕事をした今中さんの「中日ドラゴンズ論」やその他の野球関連本「「二番打者組織論―チーム、集団のキーマンは、三番でも四番でもない」「2番打者論」という書籍の感想に「落合監督」を意識していた文章を書いていることを過去の自分のエントリーを見直して気づいた。なにより彼のインタビューや対談など結構な動画を観漁っていた。ねじめさんの本の冒頭に出てくる西武の山川選手と落合さんの一連のやりとりもほぼリアルタイムで見たのではないだろうか。ある意味でそこそこの「落合信者」である。それは僕にとって落合博満は魅力的なのだ。野球というスポーツの持つメンタル性や組織性、そのた技術論にそもそもの興味が元来あるのでそうなったのかもしれないが。

そんな僕が言えること。「やっぱり真実は本人にしか知らない」ということである。
鈴木 忠平さんは一連の清原和博さんに関する本の著者として認識があったので「清原さんの次は落合さんか」と思って読み始めた。するとどうだろう、鈴木さんのキャリアの足跡をなぞるように落合博満が存在し2人の関係性から零れ落ちてくる「リアル」が知らなかった落合博満の話なのである。各章でフォーカスされる個人と落合博満。ねじめさんと落合博満。

スポーツニュース内の野球の試合結果はダイジェストである。2,3時間ある試合が1分ほどに纏められる。画像編集者によって選ばれた1分とナレーターの音声。ところが野球結果放送の老舗・プロ野球ニュースで扱われる元選手の解説付きの長めの映像。
両者の事実には含まれる真実の量が異なるために受ける印象が全く違う。楽天・田中将大投手のシーズン最終戦でのピッチングに際して感じたことである。

現代における最大の課題「事実と真実の見極」
落合博満の事実を知れば知るほど真実が知りたくなる。なぜか?それはどうやったらあんな実績や結果を残せるのか知りたいからだ。現象には必ず理由がある。
それは彼にしか当てはまらない事なのかもしれないし、普遍性があるのかもしれない。
魅力は纏うものではなく滲み出てくるもの。そしてそれに惹かれた者を不幸にするかもしれない。ああ恐ろしやオレ流よ!!

月曜日, 11月 15, 2021

2021年 4-5 冊目 (356-357)

沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13) 文庫
東野 圭吾  (著)
文藝春秋 (2021/9/1)

透明な螺旋 単行本 
東野 圭吾 (著)
文藝春秋 (2021/9/3)

ガリレオシリーズを書籍として読むは「容疑者xの献身」以来となり、そこからドラマと映画「ガリレオ」シリーズを辿ってこの2冊に至る。
最初の読書も引き込まれるように読み、映画化された時に書籍から思い描いていたイメージとの対比が面白かった。

今回この2冊を読んで思ったこと。湯川先生の果たす役割・作中の犯罪時の仕掛けなどは映像化された作品において印象が圧倒的に強くなるのかなと思った。福山雅治さん演じる湯川学というキャラクターの影響だろうか。
書籍だと作内での人間関係や登場人物の描写が均等に浮かんでくるというか、面白さと言うより自分の感情に沁み・響き・驚き・考えされされる。読後は高揚感・多幸感と言うよりは暫く動けないと言うか考え込んでしまう。
文章で表現するという営みの凄さと豊かさを改めて感じた。

自分の研究データを学会などで発表するのと論文にまとめる事の違いに似ているかもしれない。同じ素材だが調理が異なり届け方も違う。前回書いたの論文は当初この違いを僕自身が意識も理解もできなかったので遠回りしたのだ。今執筆中の論文は同じ遠回りをせずに書き上げたいと思っていたので、とても良い刺激なった。湯川先生、あなたはすごい人ですね。。。

金曜日, 11月 12, 2021

期待

 オリックスが日本シリーズに進出そして相手はヤクルト。26年前の故・仰木監督とイチローさんのオリックスvs故・野村監督と古田さんのヤクルトのシリーズを思い出します。

僕の希望はイチローさんが始球式に出てくださるとええなーって。初戦だと盛り上がるけど京セラドームなので第六戦・第七戦の神戸での開催まで試合が進むとあり得るのかなー。

楽しみだ!!

土曜日, 11月 06, 2021

細かく見るから面白さが分かる=手間を惜しむな

衆議院選挙が終わって1週間。先週の日曜日の朝に各選挙区と比例の結果を見て思った事を記しておこうと思います。

地元大阪。ここだけは結果が他の都道府県と全く違う。大阪だけまるで別の国のよう。桂三度さんが国のトップを演じていた映画「さらば愛しの大統領」の独立国家・大阪合衆国かと言わんばかりに小選挙区は維新と公明の候補者が当選。大阪で自民党が負けた的な報道もありますが選挙協力なのか自民の候補が出馬せず公明の候補者が出ている区もあるので簡単な話では無さそうやなって僕は思ってます。

候補者の名前を見てこの人ってもしや!?ともって調べると世襲の議員さん。一時は世襲議員の問題など上がっていましたが今後もしっかりと地盤・看板・カバンを受け継いでいくんだろうなと。そしてこの文化は無くならないだろうなって。

論功行賞と言う言葉がありますが、比例区の名簿順をみて「ほー、なるほど」と思った近畿ブロック。先の大阪市長選だったか府知事選だったかで自民党候補として火中の栗を拾った方がおられました。その選挙では落選でしたが、今回小選挙区には出ずに比例の名簿順の高い候補としてしっかり当選。知事になるより結果として良い職を得はったんちゃうって。なるほどそういう出世もありんやなと。これは実にオモシロイと思ったのでした。

候補者の年齢。まぁ、なんとも高齢ですよね。僕と同じ世代で当選した人なんていたのかな(一人みたような気が)。平均寿命も長くなってるし、若者の雇用もバラ色ではないし。世代交代と言うのは景気が良くないと出来ない気がします。

選挙に勝ったのがゴールでなくこれら当選者がどのように解散が無ければ4年間を動かしてくれるか。選挙結果と言うのは出たけどこれからですよねー。
いやー、見てる分には楽しく勉強になりました。関係者の皆様はお疲れ様でした。選挙ってすげー!!

木曜日, 10月 28, 2021

!!祝!!

オリックス・バファローズ優勝おめでとうございます!

25年前の優勝の時は中学生でした。その後、合併など紆余曲折を経てようやくつかんだ頂き。コーチ陣をみると25年前に一線でプレーされていた方たちの顔が結構おられました。きっと感慨深いでしょうね。

阪神ももちろん応援していますが、僕はオリックスブレース子供会に入っていたのでどちらかというと、オリックス贔屓です。阪急ブレーブスが消滅した年の子供の日。子供は入場無料で行った甲子園がもう満席で初めて行った西宮球場の雰囲気がとても好きで、阪急が好きになりその流れでオリックスファンに。今も実家にはブーマーのサインボールがあります。

そんな縁と共に現在の本拠地・京セラドームは実家に近いこともあり一時帰国の際は必ず一人ふらりと観戦に出かけてました。コロナがなかったら一時帰国も考えていたかもなんて思うついこの頃ですが、ひとつ悲しい話題を耳にしました。

YouTubeラジオで知ったのですが、オリックス優勝当日の夜に在版各局どこもオリックス優勝特番を組まなかったそうです。唯一NHKさんが放送をしていたと。そして、阪神が優勝していた場合は同様な特番の予定はあったと。同じ関西の球団でここまで露骨な差を出すのってどうなのかなって。もちろん阪神の方が見たいと思う人が多いと予想できますが、25年ぶりで大阪を盛り上げる意味でも放送すべきでは無かったのかなと。実際阪神は大阪ではなく兵庫の球団やし。

なでしこジャパンもW杯制覇の後からどんどん話題に上らなくなっているように思います。オリンピックが終わるとその後続くパラリンピックの話題っていつも扱いが極端に小さくなる。こういった差って何?メディアの不誠実はメディア自身に帰ってくるんじゃないのかなーと。

僕自身もこの自分の言葉を肝に銘じて色んな出来事をフォローしたく思います!目指せ日本一!
そして実現してくれ、関西ダービーの日本シリーズ!

木曜日, 10月 07, 2021

Flu shot

 先日インフルエンザの予防接種を受けました。コロナ対策の功名でインフルエンザに罹患する人の数は圧倒的に減ったそうですが受けました。

翌日、今まで感じたことのないような身体の重さを感じました。前日に飲んだことによる二日酔いとは確実に異なるだるさ。

接種後水分を良くとってくださいと言われたんですが、僕はもともと水をよく飲む方なので(尿酸を放出するために)普段通りでいたのがダメだったのか?

とにかくのどの渇きが続く。二日酔いでしんどい時に飲む量をはるかに超えて飲んでもまだそこにいるダルさ(なので二日酔いではないと思う)。

身体の免疫反応というのは何とも予想しがたいものです。これからブースターショット(3回目)がやってくるだろうし、翌日はwork from homeの手筈を整えようと思います。

うん、二日酔いではきっとない。。。

火曜日, 9月 28, 2021

1000エントリー目

ふと見たらこれが1000回目の投稿になるみたい。そこで1番最初の投稿を見てみた。 
2006年8月9日内容はなんともいかにもとりあえず書いてみた感。先日確認したらFacebookを始めたのは一年後の2007年。 

 あの当時に今の自分なんて全く想像できなかった。でも当時一年後は何となく想像できた気もする。 予想外もすべて地続き。その道すがらに出会った人たちの影響もあって今がある。毎日書けば3年後には2000投稿になるけど、それがいつどのような形でなるか楽しみにしたい。 

今朝洗濯をしたのだが、最初の投稿に謎の一句が 
 服がない 洗濯物を 溜め込むな 
15年前の初稿との縁を感じた。このドットもまた何かに繋がれー!

月曜日, 9月 20, 2021

2021年 1-3冊目 (353-355)

 できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書) 単行本(ソフトカバー)
講談社 (2015/4/8)
ポール.J・シルヴィア (著), 高橋 さきの  (翻訳)

まずはこの本を読んだことでまた新たに書こうと思ったのでこれを今年の一冊目に。要は習慣をどう作るか。今までは何とか維持できていた習慣がこの数年で増えた新たなappやツイッターに置き換わり、「面倒くさい手間」成り下がったザマがこの投稿である。
いい文章を書こうなどではなく、自分が読んだ本のアーカイブとして始めた原点に戻って1行でもいいから書いていこう。そのきっかけ、ケツを蹴ってくれた本。年末のケツを蹴りまくるコンテンツに終止符が打たれたれらしいと知った日に書いてみよう。


清原和博 告白 (文春文庫) Kindle版
文藝春秋 (2020/7/8)
清原 和博  (著) 

読んだのは6月ぐらいだろうか。最後の「終わりにかえて」がこの本のすべてを語っていると感じたのでした。でもそれは最初にこの終わりにを読んでもわからない。今ユーチューブで自分と向き合っている清原さんをみるとこういったツールがあることはとても大事だと思う、そしてそれ以上に人を惹きつける魅了するのはある種生まれ持った才能とその才能と共に生きた抜いた人にしか纏わない空気なのかなと。澱んでいた空気が滞留することなくこのままどんどん澄んでいって欲しいです、清原さん。人生のどこになるか分からない落とし穴に気を付けて僕自身も生きていこう。


アメリカ紀行 単行本 
千葉 雅也  (著)
文藝春秋 (2019/5/29)

また自分の文章を書きたいなと思うもう一つのきっかけになった本。自分の16年も前に初めてアメリカで暮らし始めた当時を思い出し、自分が如何にアメリカでの生活に馴染んでしまったのかを改めて実感したのです。でも2年前今のサンフランシスコに移った当初、ロックダウンが始まって今新しい生活形態が始まった当初、この本にあるように感じたことは山のようにあって自分の脳やメールやその他メモなどに残っている。でもそれがバラバラに点在しているよりも一文でもいつでも目の届くところのあるといい。一文の時数を140に制限するあるいはいくつかの連投にするのも面倒くさい。その積み重ねが今である。幸い記憶はいい方であるきっかけから思い出すことも多い。でもいづれ忘れる完全に。かといって読んでも思い出すか分からない。そんなしょうもないことで時間を潰さず、まずは記す習慣を思い出そう。

今日がその始まり。仕切り直し、さて続くか。。。な!?



日曜日, 1月 17, 2021

26年経っても覚えてる脳内の映像

 有感地震が大晦日にそこそこ大きいのがあってから昨日までに小さいのが2回あった。昨日のは「ん、揺れた」ぐらいで気付かない人も多かったと思う。

頻度的に多いなーって。ただこれがガス抜きになっていて大きいドンを回避しているのなら喜ばしいけど、大きいドンの予兆だったら困ったなーになる。
無ければそれで良いのだから備えよって事だと思ってちょっと色々見直して行こうかなと。
阪神淡路大震災の起きた1月17日に意思表明も兼ねてここに記しておくのです。

そして受験生、試験は試験で結果は結果。この異常な環境で受けた試験がいつか経験となり知恵となり思い出るまで走り続けいといけないほど人生は長い。だからこそ、今の苦悩を乗り越えてくれ!がんばれ!

土曜日, 1月 09, 2021

2020から2021になって

 去年の最初の投稿で書いた一文


「今年はチャレンジングな一年になると去年から感じていたし、実際そうなりそうな気をすでに十分感じている。」

これは自分の仕事に関して書いたのだが、まさか仕事だけだけでなく全ての面に関して本当にチャレンジングになるとは。

毎年書いている一年の反省は敢えて書かなかった、と言うのは2021年は2020年と多くの面で地続きになると思ったから。
僕自身の去年は思っている以上に多くのことを前に進める事が出来た一年だった。正直言って上出来である。もしこれが現在進行形のコロナが無かったらもっと良かったのか聞かれると、僕自身は分からない。いや、こんなに進んでいなかったのでは無いかとさえ思う。それぼど、僕にとって本当に幸いコロナの状況は悪いものでは無かったのだ。むしろ、生活を整理したり所謂働き方改革ではないがリモートも良い変化になった。

コロナによって生活が一転し今も苦しい生活を強いられている人たちがいる事は百も承知である。だが、自分にとってそうはならず適応でき最適化でき結果が出たのだ。敢えて率直に言うなら状況に適応するのを「楽しんだ」と言ってよい。この楽しみと言うのは間違いなんて誰も分からないからでる。こういう時異常に楽観的なのが僕の性格である。それが功を奏したのだろう。

今年は去年以上に変化するのか徐々に以前のように戻っていくのか。あるいは現行のまま終わってしまうのか。先は読めないけど、去年以上を求められるのは間違いない。何が間違いか正解かを誰もがボンヤリ分かってきたから余計にである。

なので正直不安である。出来るのか。とはいえ、やるしかないのだ。種を蒔いたのだから。仮に目標を立てるとしたら「締め切りにまでにはきっちりやる」になるのかな。日常での堕落な自分との闘いである。思いのほか堕落に打ち勝てた自分が11カ月後に居たら良いと思う

さて、来る月曜と金曜の締め切りと2週間後と月末に来る締め切り。やるしかないのだ。これでいいのだ!!!

木曜日, 12月 31, 2020

2020年 8, 9冊目 (351, 352)

孤独の意味も、女であることの味わいも Kindle版
三浦瑠麗  (著) 
新潮社 (2019/5/17)

ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ) Kindle版
東浩紀  (著) 
中央公論新社 (2020/12/10)

本当の事は知ろうとしないと分からない。かと言ってその事実や真実は当事者が話さない限り接するのは難しい。
前者は僕たちが日々目にする情報とどう向き合うかでもあるし、後者はそれら情報をどのように解釈するか正しいのか正しくないのかを考えるに繋がるのだろう。

僕はおそらく三浦瑠璃さんがメディアに出てき始めた早い段階からその存在を認識していたと思います。正確な月日までは覚えていないが、おそらく最初に彼女のニュース解説を聞いたのは今は終了してしまったニッポン放送の夕方の報道番組「ザ・ボイスそこまで言うか」で宮崎哲弥さんの回にゲスト出演された時だったと記憶している。なぜ、意識したか・それは年齢だ同じだからである。同じ時代の空気を吸ってきているにも関わらず、僕とは全く違う空気を纏う彼女。僕が変わっているのか、彼女が変わっているのか。それとも両方が変わっているのか。変わっていて当たり前なのだが、三浦さんをテレビで見るに当たりいつも何か「?」を感じる自分がいたのでした。ワイドナショーでこの本を宣伝された時に「かなり踏み込んで自分の過去を書きました」と言っていてのが気になって、このタイミングで読むことになりました。

僕が持っている書籍の中でひょっとすると東さんが関わっている本はかなり多い方だと思うのです。NHK出版から出ていた思想地図という本の中で最初に出会ったはずです。確かおそらく2007-2009年あたりだと思います。ゲンロンという会社を立ち上げて、そこから発刊される書籍も読んでいました。その折twitterにおいて、ゲンロン内で色んなバタバタがあった事を知りました。そして自分自身チームを纏めたり組織を運営するとはなどに興味があったのもあって「何があったの知りたくなって」このタイミングで読むことになりました。

僕が持っていた三浦瑠璃さんへの「?」の大部分は解決しました、そして組織を運営する際の注意点も理解できました。人にも組織にも歴史ありというのは当たり前なのですが、それをこのように出版すると言うのは過去の傷に向き合わないといけないので楽しい作業ではないはず。
2週間ほど前に自分の略歴を纏める機会があった時に大きな傷もなく何とか今まで生きてこれている事を感じ、過去様々なターニングポイントを振り返りながら自分は「まだまだ」だなと思ったのでした。
決して読んでいて楽しい本ではないです。が、前線で生きると言う事(活躍は他者評価になると思うので生きると言う言葉を使いたい)がどういう事なのかを感じることで、自分の人生において何を知ろうとすべきなのか・どのようにそれらに触れるのかに意識が向くのではとこれらの本でを読んで思いました。今後もフォローしていきたいです。

僕は誰かにフォローされている時が来るのか?にしてもこの前テキーラ飲んでベロベロニなって千鳥足でいるようじゃ通報されるほうが先かも。。。しっかりしよう。。